青空に向かってそびえ立つ八剣山のふもとに開けた砥山地域。そこでは6月にイチゴの収穫が始まり、7月にはサクランボ、8月にはウメやブルーベリー、プルーンなど、9月にはブドウやナシ、10月から11月にかけてはリンゴが収穫される、札幌市内で有数のくだものの産地となっています。

 2003年に始まった「砥山農業小学校」も、今年で6年を経過しました。
 今年も16家族47人の皆さんが参加されました。この5年間で86家族、265人が卒業していきました。中には数年間連続で参加されたご家族もおられるほか、定員の関係で参加できなかったご家族もたくさんおられました。

 「砥山農業小学校」では、5月から10月までの6回にわたって行った授業を通して、くだものがどのように成長していくのかということと、農家の皆さんがどのような作業を行うことでくだものを作っているのかということを具体的に目の当たりにするとともに、実際に農作業体験を行ったことにより、くだものが収穫されるまでの多くの知識を習得できたのではないかと思います。

 今後、砥山農業小学校の体験によって学んで得た知識がきっかけとなって、いろいろな学習活動に、つながりが生じていくことになることと思います。

 これからは、いろいろな場所においてくだものを見た時、八剣山のふもとの果樹園で6ヶ月にわたって体験したことを思い出してみてください。それから、八剣山のふもとに広がるすばらしい自然景観にあふれた砥山地域へ、親しい友人を案内してまた訪れてみてください。そして、この地域に少しでも親しみを持ち続けてください。

 そのことが「砥山農業小学校」を開催した、わたしたち砥山農業クラブからのお願いです。

                               2009年10月
                               砥山農業クラブ 代表 瀬 戸 修 一